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フィールド日記

2011.08.15

マツヨイグサ

平成23年8月15日 月曜日

 今の時期の不二聖心で最もよく見られる花の一つはマツヨイグサでしょう。
宵を待って咲くマツヨイグサは昼間はしぼんでいますから、
早朝でなければ下のような写真はなかなか撮ることができません。

 竹久夢二の詩に曲がつけられた有名な歌「宵待草」では、待宵草が宵待草と言い換えられています。
この歌についての面白いエピソードが、『花ごよみ』(杉本秀太郎)という本に紹介されていました。
以下に引用してみましょう。

 「宵待草」は、大正末から昭和にかけて愛唱された。夢二の歌詞は一番しかなかったが、
レコー ド会社がつづきの歌詞を西条八十に依頼したという。そして西条が付け足した歌詞には
「宵待草の花が散る」とあったという。待宵草の花は、朝日を受けるとし ぼんでしまう。散りはしない。
人々の失笑を買った二番の歌詞は、幸いにして歌う人もなく、忘れ去られた。