フィールド日記
2011.07.17
鹿猪之供養塔・カジカガエルのオタマジャクシ・カワラナデシコ
平成23年7月17日 日曜日
中学2年生が自然教室で訪れる神奈川県松田町寄の中津川に下見に行ってきました。午前11時の時点で
気温は31度ありました。連日の暑さのせいか、川の水量が激減していて生態系へ影響が心配されます。
川の近くには「鹿猪之供養塔」と彫られた石仏がありました。
鹿と猪のお墓があるというだけで丹沢の自然の奥深さが感じられます。
川にはカジカガエルのオタマジャクシがたくさん泳いでいました。カジカガエルは13の県で絶滅危惧種・
準絶滅危惧種に指定されています。自然教室で鳴き声が聞けたらどんなにすばらしいことかと思います。
俳人石原八束は、カジカガエルの声の美しさを次のように句に詠んでいます。
河鹿の音光の糸を伝ひくる 石原八束
河原にはナデシコの花が咲いていました。なでしこジャパンの「なでしこ」はこの花に由来しています。