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フィールド日記

2011.12.14

シマハナアブ

2011.12.14 Wednesday

 今日は貴重なものをいくつか目にすることができました。
一つは、飛行蜘蛛です。クモの子どもが自分で糸を出し、その糸に風を受けて飛んでいく飛行蜘蛛を生まれて
初めて目にすることができました。次はコゲラの つがいです。キツツキの仲間も不二聖心には何種か生息しています。ツマグロヒョウモンが飛んでいたのにも驚きました。
もともと静岡にはいなかったツマグロヒョウモンは温暖化の進行とともに生息域を北に広げたと言われています。
温暖化指標のチョウが12月の半ばに姿を見せていることに驚きました。
ヤツデの花の周辺は今日もたいへん賑やかでした。写真のアブはシマハナアブのオスとメスです。
模様が全く違いますが、同じ種です。

 

今日のことば

ハードルは高い方が意欲はそそられますね。それをなんとか飛び越えて家に帰った時の方が達成感はあるし、
心地いい疲労感が流れるから。だから意識して自分でハードルを上げたりもしますよ。
                              宮沢りえ

2011.12.13

不二農園の方々への感謝

2011.12.13 Tuesday

 夏の頃、人の姿が隠れてしまうほどにススキが青々と生い茂っていたのが嘘のような今朝のすすき野原の風景でした。これは不二農園の方々の草刈りの おかげによるものです。
今日も農園の関係者の方々が、汗をかきながら枯れたススキの葉をきれいに刈り取ってくださっていました。
この手入れによって不二聖 心のすすき野原は守られ、そこに生息する数多くの絶滅危惧種も絶滅から逃れる
ことができています。
生物多様性を脅かす要因の一つは、人間の手入れの不足であり、不二聖心の生物多様性は多くの方の誠実な
労働によって守られているのです。
刈り取られたすすきは、お茶畑の肥料になります。一見不要と見えるものが、実は 別の場所で有効利用されているわけで、この関係が維持されれば、いつまでもすすき野原は健康な状態を保つことができます。持続可能な社会づくりが21世紀最大のテーマだと考えれば、不二聖心の環境は未来のあるべき姿について も重要な示唆を与えてくれていると言えるでしょう。

 

 

今日のことば

人間の自由とは、諸条件からの自由ではなく、それら諸条件に対して、自分のあり方を決める自由である。
                         ヴィクター・フランクル

2011.12.12

コバネイナゴ・タンザワフキバッタ

2011.12.12 Monday

 月が富士山に沈んでいくのがはっきり観察できるほど朝から快晴の一日となりました。
生き物たちも日中は活発に活動しており、ヤツデの花では10種類以上の昆虫を観察することができました。
クロスズメバチも相変わらず元気に動き回っていました。
久しぶりにバッタの姿も目にしました。写真のバッタはコバネイナゴとタンザワフキバッタです。

  今日のことば

寒さにふるえた者ほど
太陽の暖かさを知る
人生の悩みを
くぐった者ほど
生命の尊さを知る
          ホイットマン

2011.12.12

イロハモミジ

2011.12.11 Sunday

 不二聖心の中には、岩下清周の時代に京都から移植されたイロハモミジの木がたくさんあると言われます。
写真のモミジも、かつて岩下家の建物があった近くに生えていましたので、そのうちの一本である可能性があります。

 

                今日のことば

綾子、神は、わたしたちが偉いから使ってくださるのではないのだよ。聖書にあるとおり、
吾々は土から作られた、土の器にすぎない。この土の器をも、神が用いようとし給う時は、
必ず用いてくださる。自分が土の器であることを、今後決して忘れないように。
                                三浦光世

2011.12.10

初霜の不二聖心  サネカズラの実

2011.12.10 Saturday

 不二聖心でも今朝は初霜が観測されました。お茶畑も白く霜に覆われ、その上に光があたってとても美しい
光景が見られました。もう一つ印象に残ったのが、 サネカズラの実です。寒さの中で徐々に赤みを増していく
サネカズラの実には独特の風情があります。別名ビナンカズラとも言いますが、これはその昔、つるから出る粘液を男性の整髪料として使っていたからです。今度一度髪につけてみようかと思っています。

  今日のことば

かみさま
あなたの けものや
うたう ことりたちに
しあわせを めぐみ、
ものいえぬ
ちいさな ものたちを
おまもりください。

      マーガレット・ワイズ・ブラウン

2011.12.09

カラスウリ

2011.12.09 Friday

 草木の葉が枯れ始めカラスウリの実の美しさが野山に際立つ頃となってきました。歌人の宮柊二は朝日を浴びたカラスウリをとりわけ好みました。今晩は星がとてもきれいです。明日は快晴でしょう。
朝日に照らされたカラスウリを見るのが今から楽しみです。

今日のことば

理屈は
いちばん低い真理だ
理屈がなくていい位もえよう

                     八木重吉

2011.12.08

マンリョウ

2011.12.8 Thursday

 またもやウラギンシジミは姿を消してしまいました。もしかしたらこの温かさで、完全な越冬状態に入りきれていないのかもしれません。
朝のキャンプ場でシジュカラの群れを見かけました。校舎の裏のクスノキにはたくさんのヒヨドリが集まってきています。冬のこの時期は不二聖心が鳥の声で賑わう季節でもあります。
ヒヨドリはマンリョウの実を好んで食べます。その種が糞にまじってあちこちにまかれます。
不二聖心で見られるマンリョウの多くはそのようにして蒔かれた種が発芽したものでしょう。
おかげで私たちは美しいマンリョウの実を鑑賞することができます。

 

今日のことば

真の発見の旅とは、新たな土地を見つけることではなく、新たな目で見ることだ。

                      マルセル・プルースト

2011.12.07

ウラギンシジミ3  クリオオアブラムシ

2011.12.7 Wednesday

 ウラギンシジミの越冬は3日目に入りました。昨日の冷たい雨に打たれても何とか無事でした。
小さな生き物の健気に耐える姿には大きな勇気をもらうことがで きます。このチョウについて詳しく知りたい人には、『葉の裏で冬を生きぬくチョウ』(高柳芳恵 偕成社)というすばらしい本を
手に取ることをお勧めします。

クリオオアブラムシの産卵がだいぶ進んできました。
数百匹のアブラムシが一カ所に集まっている光景は壮観です。

 

今日のことば

疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。

                        マタイによる福音書

2011.12.06

ツチイナゴ・ウラギンシジミ2

2011.12.6 Tuesday

 夏から長い時間をかけて成長を続けてきたツチイナゴが土の上でほとんど動かなくなっていました。
厳しい寒さの中で静かに命を終えていく生き物の姿です。

 

ウラギンシジミの越冬は2日目に入りました。今日の冷たい雨に耐えられているかどうか、心配です。

                  今日のことば

自然は決して、何となくそこに在るものでもなく、またタダのものでもない。
自然の荒廃はそこに住む者の健康を破壊するだけではなく、国民性の荒廃につながってくるのである。

                                  戸川幸夫

2011.12.05

ウラギンシジミ

2011.12.5 Monday

 越冬しているウラギンシジミをまた見つけました。先日姿を消した個体とは別の個体と思われます。
一度目を離すと翅が光を巧みに反射して風景の一部に溶け込んでしまいます。

今日のことば

心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。

           「冒険遊び場たごっこパーク」のブログより