校長室から
2021.12.01
待降節を迎えて
カトリック教会では、クリスマス(降誕祭)の4つ前の日曜日から、「待降節」(クリスマスを準備する期間)に入ります。11月24日の宗教朝礼で、ひとりの先生が待降節について話しました。
https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/teachers_message/2021/95542/
今年は11月29日から待降節第一主日が始まり、修道院でもアドヴェント・リースに一つ目の希望」の灯がともされました。
希望の光を注いでくださる神よ、
待降節の歩みを始めるわたしたちの心の目を開いてください。
日々の生活の中で、あなたが望んでおられることを見極め、
主キリストに従って生きることができますように。
(集会祈願より)
本年度のクリスマス・キャロルのテーマは「希望」です。クリスマス本来の意味を考え、プラクティスに励む生徒たちの上に、神様の祝福が豊かに注がれますように。
2021.11.24
オリジナル・フーディー
本年度の秋のつどいの(学院祭)で、高校3年生が考案したブルーのフーディーが、下級生、保護者、教職員の希望者にも販売されました。例年、秋のつどいのごミサで献金を集め必要とされている場にご寄付していますが、今年はコロナ対策でごミサができなかったため、これを作成し、売上金より国境なき医師団に寄付することになりました。
胸にはFSHS(Fuji Sacred Heart School)と校名のイニシャルが入っています。裏地が起毛の温かな作りですので、換気を心掛けて生活する寄宿生にも役立つことでしょう。最上級生の思いを感じながら、私も愛用したいと思っています。
2021.11.16
海からの贈り物
11月3日の秋のつどい(学院祭)にて、ドウシェーン会(同窓会)東京支部の方々のオンラインバザーが紹介されました。このショップは、熱海伊豆山の災害支援、障害者の就労支援、フィリピンの女性の自立支援等、SDGsを念頭に置いて企画されています。ウェブサイトhttps://duchesne1818.base.shop/ に、一つ一つの商品についての説明も記されていて、卒業生の皆様が込められた思いを感じとることができます。
私も幾つか購入させていただきました。その一つが、販売にあたっていらした卒業生の方ご自身が調合されたというバスソルトです。勧められるままに、小さなプレートに入れて校長室に置いたところ、とても安らぐ香がしています。今、ノックされたフランス語の先生も「爽やかな香りがしますね」と喜んでくださいました。先生方との会合でも、よりクリエイティブなアイディアが湧きそうです。同名のアン・モロウ・リンドパーグの本も、読み返してみました。
2021.11.09
諸聖人の祝日に
11月1日、諸聖人の祝日に、一人の卒業生が天に召されました。不二農園創基100年を記念して作られた「ほうじ茶羊羹」の生みの親ともいえる方です。「心の清い人は幸いである。その人は神を見る」(マタイ5:8)――、いつも颯爽と学院を訪れ、多くの人たちに幸せを運んでくださった方でした。これからも、天国から学院を見守り続けてくださることでしょう。
ほうじ茶羊羹は、例年、秋のつどいなどで販売してきましたが、コロナのため、今年も食品の販売はできませんでした。オンラインショップにてお求めいただけます。箱の中には、学院の本館や富士山の写真がのっています。
・ほうじ茶羊羹(単品)
・ほうじ茶羊羹ともなかのセット
この卒業生の方が残してくださった不二農園のほうじ茶を使った粥のレシピです。
https://www.seishin-fujinouen.jp/column/
2021.11.01
COP26開幕
10月31日、第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)が、からグラスゴーで始まりました。これに先立ってGoogleが行った気候変動に関するオンラインイベント”Dear Earth”( https://youtu.be/NJ-juLXoFxM )で、フランシスコ教皇によるビデオメッセージも上映されました。歌とともに3分程度の構成です。ぜひ、ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=YBJ7Rh4OrOs
2021.10.27
Halloween Week
夜、灯りのともった講堂から楽しそうな笑い声が聴こえてきました。今週、寄宿舎セントマドレーヌで始まった「ハロウィン・ウィーク」です。上級生が、下級生を楽しませるようなレクレーションを考えて行っています。コロナ前には全寄宿生がつどってハロウィン・パーティを行っていましたが、昨年は黙食での夕食会のみ実施、今年は感染対策をふまえ、小グループで日替わりでのレクレーションも実施されています。上級生に楽しませていただいた下級生は、今度は自分たちがその役割をとるようになっていくことでしょう。
光の中を一人で歩むよりも、闇の中を友人と共に歩むほうが良い。
ヘレン・ケラー
2021.10.21
マリア様の祝日に
今日も、アンジェラスの鐘の音と共に、朝礼のお祈りで一日が始まりました。今日の朝礼の祈りは、「感ずべき御母(Mater Admirabiris)の祝日」(祝日は10月20日)にちなんだものでした。感ずべき御母の絵は1844年、後に聖心会のシスターとなったポ-リーヌ・ペルドゥローによって、ローマのトリニタ・デイモンテイ修道院の2階の壁に書かれたフレスコ画です。現在では、模写が世界中の聖心の学校に飾られていています。
https://rscjinternational.org/news/mater-admirabilis
トリニタの聖堂の鐘楼には、”Madeleine Sophie”と名づけられた鐘がかけられています。聖堂の鐘は、人々を祈りへと招くもの。現在、トリニタの修道院は教皇庁認可の信徒共同体「エマニュエル共同体」に引き継がれていますが、創立者ソフィア・バラは、今もこの場所から、「感ずべき御母」と共に祈ることの大切さを私たちに語りかけてくださっているようです。
大切でないものにまどわされやすい私たちが、真に価値あるものを理解し、
それを望むことができますように。
Mater Admirabilis, ora pro nobis. (「感ずべき御母への祈り」より)
2021.10.14
1971年
10月10日に裾野市市制施行50周年記念式典が挙行されました。スライドで映し出される裾野の歴史を味わいながら、多くの人々の弛まぬ貢献のうちに今の裾野市があることを実感いたしました。引き出物に不二農園の紅茶菓子ソフィージュを使っていただいていました。様々な分野で、産官学協働を推進できていることに感謝いたします。
裾野町から裾野市となった1971(昭和46)年は、初代院長マザーエリザベス・ダフが帰天された年でもありす。まだ外国人が珍しかったこともあったからでしょう、町民の方々の中にはマザーを「エリザベス女王の親戚?」と勘違いされた方もあったとのエピソードが残っています。学院の生徒だけではなく、日曜学校等でもキリスト教や英語を教えたマザーは、町民の方々にとっても親しみある存在だったようです。マザーは、今も、天国から裾野市のために祈っていてくださることでしょう。
2021.10.07
使命感と情熱をもって
10月5日、裾野市で開催された『これからのまちづくり』説明会で、本学院の高校2年生の質問に対し、ウーブン・シティ事業を進めるジェームス・カフナー氏が、18番目のSDGsの目標として未来のために「幸福を生み出す」ことを挙げ、自分が若い頃は「大人になったら何になりたいですか?」と聞かれたけれど、今は「あなたはどのような課題を解決していきたいですか?」という問いを若者に投げかけることに意味があること、そして使命感によって動かされ、情熱をもって課題解決にチャレンジしていくようにという励ましの言葉が心に残りました。
今は試験期間中ですが、他の生徒にも裾野市やウーブン・シテイの取り組みを分かち合い、カーボンニュートラルについてもより深めていきたいと思います。
当日の様子は、こちらからご視聴いただけます。
https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/school_diary/2021/10/#date-2021-10-06
最前列中央右側に着席しているのが本学院生です。
2021.10.01
田園未来都市すその
学院のある裾野市は、Society5.0 時代に向けて、スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ(SDCC)構想という次世代型近未来都市構想を打ち出しています。10月5日には、2050年までに温室効果ガスの排出を実質0にする都市を目指し、カーボンニュートラルシティの宣言を行います。同日の説明会には、トヨタが裾野市で展開する実証都市「ウーブン・シティ」のジェームス・カフナー氏(ウーブン・プラネット・ホールディングス代表取締役CEO)等も参加し、裾野市とウーブン・シティとの連携について、またウーブン・シティでのカーボン・ニュートラルに向けた取り組み等についても説明がなされます。この会合には、高校生の代表として、本学院の生徒も参加させていただくことになりました。
http://www.city.susono.shizuoka.jp/material/files/group/11/265987.pdf