シスター・先生から(宗教朝礼)

2025.05.21

2025年5月21日放送の宗教朝礼から

 おはようございます!
私は皆さんと同じ、この不二聖心の山の上に住んでいる聖心会のシスターの一人です。一昨日、ローマでは新しい教皇レオ14世が世界に向かって話されました。どこか遠い国のことではない、今ここに集まっているあなた方全員一人一人に 向かって「平和が来ますように!」シャローム!平和になりますようと呼びかけられました。この私が平和を持つことが大事なのです。平和は私から始まるのです。(ヨハネ福音書20章19節)

さて、5月と言えば、聖心女子学院の創立者聖マグダレナ・ソフィア・・・ソフィーとお呼びしましょう、この方の祝日があさって23日にあります。
私は、遠い昔、皆さんと同じここ不二聖心の生徒でした。このように年をとるまで、あれから、何度、この聖心坂を上り、この橋を渡ってきたでしょうか。そして毎年5月のソフィーの祝日は大切な日でした。
ところで誰にとっても不二聖心の生徒として過ごすのは、3年とか4年6年でしょうか。振り返ってみますと永い人生の中では、ほんの短い貴重な年月なのです。
ところで私が卒業生として帰ってきた時、また教師、シスターになって戻って来た時、教師を引退して、今、またあなたと一緒に住む時を過ごしている時を思い出してみます。
ソフィーの祝日に戻ってきた私は、「・・この橋も、道も、景色も何も変わっていない!‥といつも思いました・・が何が変わったのかなと思う次ぎの瞬間、いや変わって来たのは私の方なのだ!」ということに気が付きます。つまり「あなた・・は今朝もいつもの道を通りいつもの橋を渡ってこの不二聖心にきましたね。道や橋は昨日(きのう)も明日(あす)も変わることなく懐かしく、大切なのは「あなたが変わって来ていることです。」「そう、昨日と明日のあなたではない、今日のあなたがいるということです。ですから今日のあなたにエールを贈ります!
ソフィーの祝日は、あなたの魂の中に変わらない大切なもの、みこころの愛があること、そしてそれが成長して人々への愛へ向かっていくことに、気が付く日でもありました。人々に感謝し、喜び合い、喧嘩をしていた人には「ごめんなさい」と許してもらう。みんなが、自分の平和をかみしめる時、それがソフィーの祝日に大切になっているとに気が付くのです。
先日の体育大会の日には、不二聖心の丘から宇宙に向って,放たれた花火のような、皆さんの、元気なエネルギーが大爆発し、にぎやかでしたね。私も観客席で楽しかったです。
あの日、蒔苗校長先生がおっしゃっておられました大切なことです。これからの時代は、新しい時代です。先を越された知能集団AIに対抗していく「新時代の人類あなたたち」が今一番必要とされているのは、体育大会で頑張った皆さんのように、自分を大切にしながらも「人間らしい暖かい心で、仲間と、一緒にすること、支えあうこと、共に考えること」とおっしゃっておられました。新しい時代を担うあなたたちに、ソフィーもきっとそうですよ、と言われているに違いありません。 
シャローム!ソフィーの祝日おめでとうございます!          

M.Y. (修道院)