シスター・先生から(宗教朝礼)
2020.10.07
2020年10月7日放送の宗教朝礼から
昨年から今年にかけて木を切り倒し、薪を作るなど、初めて経験することが多くありましたのでその話をします。
木を切るには、木が休んでいて水分の吸い上げが少ない冬12月、1月が望ましいという話を聞いたので12月に作業をしました。その日、頼んだ山仕事の専門家が手際よくチェーンソーで太い枝を切り落とし大きな広葉樹を切り倒した後、私は初めてのチェーンソーをこわごわ操作しながら、太い枝や細かい枝を刻んでいきました。更に太い幹の部分も長さ40cmほどに切っていき、今後持ち帰るとき抱えられるくらいの重さにするため、太いものは2つ、4つに小さくしました。半日の作業で5本ほどの木を切り終わると、これまで木が作っていた日影に日差しが差し込み、地面に丸太がいっぱいになってこの日の作業は怪我をすることなく終了しました。
この日切った木を後日軽トラックに乗せ何回か往復して我が家に持ち帰り、雨のあたらないところに積み上げていくと、場所が足りず雨のあたるところに置くことも止む無く、薪を放置することになりました。そこで、屋根付きの薪置き場を作ろうと思い、薪置き場に必要な要件を調べ、材料をホームセンターで購入し、高さ2m横幅1.8m奥行き0.9m屋根付きの薪置場を一日がかりで作りました。
これでやっと薪割りをして屋根付きの薪置き場に置く準備が出来、薪割りを始めたのですが、薪割り機で割れない硬い木とすぐに割れる木があることが分かりました。初めに割れる物からと思い細くて柔らかい木を薪にしていくと作った薪置き場がすぐにいっぱいになってしまいました。硬い木は「かし」という木で、柔らかい木に「杉」という木で、乾燥したときの比重がかしでは0.8程度に対して杉は0.4程度でこれは、乾燥した木の重さが水の重さと比べて同じ体積でどれほどかを示す値です。その値が大きいほど硬い木だといわれているようです。かしのように硬い木も切れ込みをのこぎりで入れてやれば薪割り機で割れることを知り、割った薪を置く場所が2つ、3つ、そして今では4つに増えました。
今でも薪づくりは続いていて庭が薪で占領される状態になっています。
ところで、薪ストーブに使うためには薪の水分含有率が20パーセント以下、できるだけ低い方が良い言われています。理由の一つは水分が多いと燃えるときに水分を蒸発させるために熱量が使われストーブの温度が上がりにくいこと、もう一つは燃えるときにすすが多量に発生して煙突内部にすすがこびりつき煙突内部でそのすすが燃えるという煙道火災の恐れがあるということです。薪が乾燥するには薪割りをして最低9か月から1年半くらいかかるといわれるので今年作った薪はこの冬ぎりぎり使えることといいなと思っています。薪ストーブは、燃やし始めにすぐに火力が強くなり良く燃える杉や檜などに代表される針葉樹の細割りにした物を使い、ゆっくり燃えていく広葉樹の太いものを使うのがよいとされています。学院内には大きな広葉樹、針葉樹がいっぱいあります。それらの木々を見たとき今日の話を思い出してくれれば幸いです。
終わります。
S.S.(理科)