学院ダイアリー

2025.01.28

第五福竜丸とビキニ事件から平和について考える

 高校生平和大使を経験した高校3年生が現在の平和大使や有志を募って活動している"Peace Ark"が、1月28日の放課後、東京都立第五福竜丸展示館で学芸員をされ、また都内の大学で講師もされている市田真理先生を講師としてお迎えして、オンラインでお話をうかがいました。
最初に、昨年度の高校生平和大使の高校3年生が参加者の生徒達に第五福竜丸とビキニ事件について学ぶ意義について説明し、その上で市田先生のお話をうかがいました。焼津のマグロ漁船第五福竜丸が、ビキニ環礁北東の公海上でアメリカの水爆実験に遭遇したときのこと、ビキニ事件が、2024年のノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会の設立のきっかけにもなったことから現在の状況までの歴史、核の危機にある世界状況などを学びました。第五福竜丸の乗組員で語り部だった大石又吉さんが天国に行かれた今、市田先生は「平和の語り継ぎ部」としてビキニ事件を伝えていく使命を持たれ、生徒達にも関心を持って欲しいと伝えられました。お話の後、生徒達は積極的に先生に質問し、さらに平和への学びに意欲を高めていきました。