校長室から
2024.01.26
富士山に向かって
今週は、コロナで見送っていた「クロスカントリー大会」が4年ぶりに開催されました。キャンパス内で開催できる中学・高等学校はほとんどないと思います。しかも、青空の下に輝く真っ白な富士山に見守られて。自然との共生は、不二聖心の大きな特徴です。学院ならではの行事が、生徒の主体的かつクリエイティブなアイディアに支えられながら徐々に戻ってきていることをうれしく思います。
広大なキャンパスゆえ、コースも年毎に工夫できます。今年のスタート地点はオークヒル(セカンドヒル)でした。ここは、『鎌倉殿の13人』のオープニング映像や、石橋山の戦いが撮影された場所です。体育委員の高3の方々の誘導に従ってスターターピストルを鳴らした瞬間、生徒たちが一斉に富士山に向かって走り出す姿に感動しました。一人ひとり、表情も走る姿もペースも違います。その人らしくてとてもよいと思いました。
コースの中には、修道院の「十字架の道行き」の一部や、ゴルフが行われる場所も取り入れられ、森林浴や美しい景色を堪能できました。ゴールのファーストヒルでは、保護者の方々が用意してくださったドリンクが用意されていました。メッセージカード付きのゼリー等もあり、競技後はキャンパスのあちらこちらで頂く姿がみられました。日々の生活の中で、自分の道を主体的に走り続ける生徒たちを、保護者の方々と共に、見守り、伴走したいと思います。