校長室から
2023.02.03
LIFE AT THE SACRED HEART
今、中学1年生が書いた文章を読んでいます。みずみずしい感性、自らを正直に見つめ、日々の経験を振り返る力に驚いています。内容をここに書くことは控えますが、もしかしたら保護者の方にも見せないような一面を表現してくれているかもしれません。一人ひとりが書いている内容は異なるのですが、自ら成長しようとする意志には共通するものがあり、思わず『LIFE AT THE SACRED HEART』を開きました。
あなたが聖心で受けている教育は、ひとつの生き方そのものなのです。それは、あなたに変化していくことを求めており、英知と高潔さに満ち、時代と共に成長していくようにと呼びかけています。
『LIFE AT THE SACRED HEART』1985年版
聖心会は1800年にパリで創立され、1801年にアミアンで学校が始まりました。学校では最初から現代でいう校則のようなものが存在したと考えられています。初めは口承や模範によってから学ばれ、1833年には聖心会の学習指導要領と同じ時期に文章化され、幾多の変遷を経て、『LIFE AT THE SACRED HEART』(聖心女子学院の生活)というものにまとまっていきました。現代ではアーカイブの中に保管されている書物ですが、私自身はいつも身近に置いています。折にふれて開くと、色褪せることのない考え方に出会い、時を超えて伝わってくるスピリットが現代の生徒たちの中にも息づいているのを実感し、感動させられます。中学1年生の方々が、これからも素直に自分らしく成長していらっしゃいますように。