校長室から

2021.01.12

早春の香り

  キャンパスのあちらこちらに、春の季語とされる蕗の薹が顔を出しています。雪の多い地方では、白い雪の下に緑鮮やかな蕗の薹ですが、ここ富士の裾野では枯葉の下に隠れていることが多いです。そこにあると知らずに踏まれても、育ちゆくたくましくさ。古来、日本では邪気を払うとか、体に刺激や活力を与えるとされ、早春に食卓を飾ってきました。修道院でも、野草独特の苦みを楽しみながら、皆で早春の味覚を楽しみました。


土の香も携へて来し蕗の薹   稲畑汀子


 今日から、学院生活が再開されました。生徒たちの生き生きとした生命力に満ちた姿が学院に戻ってきた様子は、まさに春の到来のようです。多様な地域から生徒がつどっていること等も考慮し、授業はハイブリット型(対面とオンラインから選択できる形)で進めてまいります。多くの学校が再開されるこの時期に、全ての児童・生徒たちがコロナ禍から守られるよう祈ります。