こんにちは、シスター大原眞実です。

ここでは、私からのメッセージをお伝えします。朝礼等で生徒に語ったことや学院発行の冊子等に掲載したことの中から、また日頃感じていること等を含め折々に更新してまいります。

 “Sophie’s Diary”(不二聖心女子学院公式Facebook)等にも、担当の一人として写真やメッセージを掲載中です。様々な角度から、学院生活の様子を感じとって頂けたら幸いです。

校長室から

2020.09.28

  9月6日にアルフォンス・デーケン先生(イエズス会司祭)が帰天されたとのニュースが、様々なメディアでも流れました。日本における死生学研究の第一人者として、長年、上智大学で教鞭をとられ、また大学を超えて多くの活動に携われた方です。信仰に根差したあたたかくユーモア溢れる語り口の講演会や多数の著書により、多くの人々が影響を受けました。

先生は、祖国ドイツでの少年時代、祖父にあたる方が、兵士によって射殺される光景を目の当たりにされました。にもかかわらず、後に家宅捜索のために自宅に入ってきた兵士に、自ら手を差し出して挨拶されたそうです。それは親から受け継いだカトリックの信仰を、自分で選び直した大切なカイロスの時であったと、語られています。

ギリシア語には時を表す言葉が2つあります。χρόνος (クロノス)が客観的に流れる時間をいうのに対し、καιρός (カイロス)は、決定的な瞬間を指す言葉です。ご帰天の報に接し、感謝の祈りのうちに、生かされている「時の重み」を感じています。