校長室から
2019.06.22
紫陽花の頃
学院の坂道の紫陽花は、かつて正門の近くにあった桜の家修道院にお住まいだったシスター糸川澄子とシスター尾高良子が植えてくださったと伺っています。自分たちがいなくなっても、紫陽花が子どもたちや来校者を迎えてくれるでしょうから、という思いで、一つ一つ丁寧に植えられたそうです。お二人とも、ご自分のことを後回しにされても、周りの人に尽くす方々でした。
青、紫、ピンク等の鮮やかな花々が、夜は暗闇の中に白いぼんぼりのように幻想的に浮かび上がります。シスター糸川は天に召され、シスター尾高は東京の修道院に移られましたが、シスター方の祈りは紫陽花とともに、また裾野修道院のシスター方に受け継がれ、キャンパスに根づいています。