校長室から
2016.12.12
クリスマスキャロル(2016年12月12日)
クリスマスおめでとうございます。
キリストのご降誕を迎えるにあたり、今年、生徒たちは世界がさまざまな形で直面している緊張や暴力、貧困や紛争の現状を鑑みながら、 ”Beside you” をテーマに選びました。そして地域でのクリスマス奉仕に参加し、クラス毎にプラクティスに励みつつクリスマスキャロル・チャリティーセールの準備を進めてまいりました。
平和は国と国との間だけで構築されるものではなく、また抽象的な概念や、はるか遠くにある理想でもありません。私たちは皆、この世界の一部であり、平和を実現していく責任をもっています。私たち一人ひとりの平和から、世界の平和が始まるともいえるでしょう。生徒たちの真摯な姿が、そのことを強く思い起こさせてくれました。
このテーマを祈っている時、Placide Cappeau の詩に、Adolphe Adamが1847年にメロディーをつけたクリスマスキャロル“ O Holy Night”の一節を思い出しました。
The King of Kings lay thus in lowly manger;
In all our trials born to be our friend.
He knows our need, to our weaknesses no stranger,
Behold your King! Before Him lowly bend!
(John Sullivan Dwight's version)
人は、誰でも、心の奥に平和や幸福を希求する思いを抱いています。同時に、日々の生活においては思い通りに事柄が解決しないことや、他者とのかかわりの難しさもしばしば経験します。そのような私たちの願いや叫び、悲しみに寄り添い、本当に大切なものに目を向けるよう促してくださる神様に信頼し、”Beside you”の心で一つになって今日のお祝いをご一緒できましたら幸いです。チャリティーセールの売り上げは、温情の会委員会を通して支援を必要とされている方々へと送らせていただきます。
皆様とご家族の方々の上に、クリスマスの平和と喜びが豊かにありますよう心からお祈り申し上げます。
"Sit and be still…Be with yourself…Listen…Wait…To be found."
- painting by Beth Sulleza rscj (PHI)