校長室から
2016.11.12
聖ローズ・フィリピンの心
今月、全世界の聖心で聖ローズ・フィリピン・ドゥシェーンの祝日を祝います。
折しも、聖女が1818年に創立したアメリカのセントチャールズの聖心Academy of the Sacred Heart (ASH) からMs. Carol Pfitzingerが訪問されました。この方は、ASHの元保護者で、現在はShrine of St. Philippine Duchesne のディレクターを務めていらっしゃいます。毎夏、行われるアメリカ体験学習では、ご家族をあげて生徒たちを大歓迎してくださっているまさに恩人であり、生徒たちは「キャロルさん!」と親しみを込めてお呼びしています。
ASHには、彼女が晩年亡くなられるまで過ごされたお部屋や、ご遺骨なども保存されており、まさに学校全体がアーカイブスのようです。2018年に創立200周年を迎えるこの学校は、聖フィリピンを守護聖人として仰ぐ不二聖心にとっても、魂の故郷のようなとても大切な場所です。
“At last we have reached the country of our desires…there are no difficulties here except when people worry too much about tomorrow.”(Philippine Duchesne1841)
キャロルさんが、生徒たちにくださったカードに、このような言葉が書かれていました。これは、聖フィリピンが、長年の夢がかない、1841年にシュガークリークのポトワトミーインディアンのもとに派遣された時のお言葉です。8歳から72歳まで、変わらずに持ち続けた夢です。そのような聖女の不屈の精神と、神様に根差した大らかさが、不二聖心の子どもたちにも受け継がれていると私は信じています。 http://duchesneshrine.org/life