校長室から

2016年07月

2016.07.22

小麦はうすさんへ、感謝をこめて(2016年7月22日)

長年、昼食時のパン販売、寄宿舎の朝食用パンでお世話になった「小麦はうす」さんが、お店をたたまれることになりました。7月21日の最期の販売日には、生徒の長蛇の列ができ、別れを惜しみつつ大好きなパンを購入しました。小麦はうすさんからは、生徒・教職員全員に、ドリンクをプレゼントしていただきました。最後の最後まで、子供たちのことを思ってくださる姿に、教職員も感謝の気持ちでいっぱいになりました。そのような思いを込めて、寄宿舎の主任と私から感謝状をお贈りいたしました。

「あなたは、長年にわたり、学院、及び寄宿舎の食を支え、献身的にお尽くしくださいました。子どもたちが喜ぶおいしいパンを作り、雨の日も風の日も太陽が照りつける日も来校され、温かなお言葉と笑顔を添えて手渡してくださいました。優しいお人柄がこもったおいしいパンに、子どもたちも教職員もおなかも心も満たされ、励ましと力をいただきました。家族と離れて暮らす寄宿生はハイジの白パンをどれだけ心待ちにし、時に慰められたことでしょう。これからも、ご健康に恵まれ、周囲の方々を力づけてくださるようお願いいたします。ご家族のご多幸を祈りつつ、心からの感謝の意を表します。」

2016.07.13

ヒマワリのように(2016年7月13日)

修道院には、花や木を育てるのが上手なシスター方がいます。しおれかけたり、元気のない植物を見事に生き返らせるグリーンフィンガーの方々です。今、ヴィラフジ修道院の横に咲いている屋根より高いヒマワリも一人のシスターの手によるものです。植物と会話ができるかのようなこの方の手にかかると、なんでも大きく育ちます。英国で育ち、数年前までアフリカでのミッションにいらしていたこともあって、今は、留学生に日本語を、先生方の希望者に英語を教えてくださったりもしています。

先週末、お隣のマリア修道院では、一泊で御殿場教会の神父様を講師に母のサークル祈りの会(希望者対象)がありました。日曜日には父のサークル(希望者対象)があり、上智大学の神父様による聖書の講話の後、シスター方お手製のケーキがふるまわれました。

「ヒマワリのように、いつも神様の方に目を向けていなさい。」(聖マグダレナ・ソフィア・バラ)

キャンパスの中に修道院があり、シスター方がいらっしゃることで醸し出される雰囲気、祈りの力、具体的な支え。植物だけでなく、生徒、保護者、教職員にも元気を与えてくださっている修道院とシスター方の存在の大きさを思いつつ、子どもたちは、教室の中だけで育つのではないと感謝のうちに思います。

2016.07.04

Bring joy to others! (2016年7月4日)

今、中1の生徒たちと創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラについて学んでいます。先週は、彼女たちが高2になった時に出かける「フランス ルーツへの旅」を思いながら、創立者の生家が今も残るジョワニーまでの道をたどりました。

もし、ソフィアが聖心の学校を創ることがなければ、不二聖心女子学院もなく、彼女たちが今年、こうして出会うこともありませんでした。それは、中2以上の生徒たちも、保護者の方々も、卒業生も、教職員も同じです。聖心のHistoryは、私たち一人ひとりのStoryに影響を与えています。学院のルーツへの旅は創立者の思いを知る旅であり、自分自身を知る旅でもあると思います。

“Be humble, be simple, and bring joy to others.”
             Saint Madeleine Sophie Barat
(新入生が描いた絵)