校長室から
2016.06.15
硬筆のお稽古(2016年6月15日)
「たとえご希望が一人でも、参りますよ。」
希望する声はあるものの、デジタル社会に慣れ親しんだ生徒たちの中に何人くらい受講者がいるものだろうか、という懸念をお話した時、先生がおっしゃったお言葉です。余りに少ないと先生にご迷惑ではないだろうか?等、あれこれ懸念していた私たちは、創立者の「たった一人の生徒のためにも・・・」を思わせる先生のお言葉に安心して開講を決めました。講師の先生は、学院で書道の授業を担当してくださっている先生のご紹介で、これまで中高生にも教えらえたご経験がおありの女性の方です。
実際に開講したところ、30人以上の受講者が集まりました。教員の希望者も一緒に受講しました。集中して、一心に、丁寧に文字を書く姿----、とても静かで心地よい空間です。「なんだか字が上手になったような気がします」という中学生の言葉が微笑ましくもあります。元々、内にもっている力が耕されていくような経験なのでしょう。