校長室から
2016.01.25
宝 物 (2016年1月25日)
高校生の卒業の日が近づいてまいりました。
生涯にわたる強い絆に結ばれて、それぞれの道に進み行く彼女たちが、次に全員で顔を合わせるのは、20歳の成人のお祝いの日かもしれません。その日に向けて、高校卒業前から、保護者の方々が心をこめて準備を進めていかれます。
先日、今年、成人を迎えた卒業生の方々から、教職員全体への寄せ書きが書かれた色紙が届きました。成人のつどいの場で書かれたもののようで、一人ひとりの呼吸までもが伝わってくるような気がいたしました。
- 不二で得た学び、友達、力、すべて私の宝物です
- 不二での6年間があったお蔭で、今の私がいます
- 不二での6年間は、かけがえのない財産です など
成人になった喜び、感謝、責任の自覚、そして「宝物」という言葉があちらこちらにちりばめられていました。「ありがとう。あなた方こそ、私たちの宝物です」――、そのような思いで、先生方、職員の方々と目を細めて読みました。
これが、教職員全員に向けてのものであることも嬉しいことでした。「私の今があるのは先生方のお蔭です」という言葉から、教職員が「私」という個々の使命を果たしつつも、「私たち」という共同体のセンスのもとで子どもたちを受けとめ、育んでいくことが大切であると再認識いたしました。
この色紙は、いずれアーカイブに大切に保存したいと思います。卒業生と保護者の方々のあたたかなお心遣いは、不二聖心をよりよいものにしていこうと願う私たちを強め、力づけてくれました。