校長室から
2014.02.12
不二雪景(2014年2月12日)
2月8日の大雪で、不二聖心にも10cmほどの雪が積もりました。広大なキャンパスゆえ生徒たちのために道を確保するのが精いっぱいで、雪の下の花々のことが気になりながらも花壇には手がつかない状況でした。「根がしっかりしているから大丈夫ですよ」と言われたものの、屋根から落ちる雪が積もる花壇の上の雪は40cmにもなっていました。
ひと息ついた今日、皆で雪をどけてみると、色とりどりの花がしっかりと顔を出しました。雪国では真っ白な雪の下から緑の草が萌え出てくるのは自然なことですが、ここは気候温暖な不二の裾野の桃園の地――、なんだか感動しました。修道院のあるシスターが、生徒や教職員のためにと心を込めて植えてくださった花々です。少し横になった茎も、土にはりついた花びらも、陽を浴びて再生していくことでしょう、高校3年生が卒業式を迎える日までには。
花はなぜ美しいか ひとすじの気持ちで咲いているからだ
(八木重吉「花」)