校長室から
2013.10.29
秋のつどい開催にあたってのごあいさつ(10月29日)
広大なキャンパスを彩る大自然が秋色に染まる中、今年も不二聖心を愛する多くの皆様をお迎えして「秋のつどい」を開催できることを心から感謝いたします。
今年のテーマ“Neverland”は、元々はスコットランドの作家ジェームス・マシュー・バリー卿(1860年5月9日 - 1937年6月19日)の作品『ピーターパン』に登場する国で、永遠に年をとらない子どもたちが妖精とともに暮らしています。一見こども向きに書かれた作品でありながら、含蓄に富んでおり、100年以上たった今でも、文化や年代を超えて、多くの人々に愛され続けています。人は、生き生きとしたNeverlandを通って、自立への歩みを始めるのかもしれません。その秘訣は、バリー卿の次のような逆説的なことばにも隠されているのではないでしょうか。
幸福の秘訣は、自分がやりたいことをするのではなく、
自分がやるべきことを好きになることだ。
ご覧いただく数々の作品や発表、そして秋のつどい全体を皆で作り上げるプロセス全体を通して、生徒たちもこのような思いにふれ、共有し、そしてまた一段、大人へのステップを上ったように思います。
不二聖心女子学院は今年、初代院長マザー エリザベス・ダフのスピリットに立ち返り、「知性を磨く~若さを価値あるものとせよ~」を学校目標として教育活動を行っております。今日の出会いを通して、世界の未来を担う生徒たちの若さの輝きを感じとって頂けたら幸いです。
(秋のつどいパンフレットより)