不二聖心女子学院寄宿舎セント・マドレーヌ

　遠隔地からの生徒のために寄宿舎があります。
　同世代、異年齢との共同生活を通して、自立心・自律心を養うとともに、共生力を身につけます。異なったバックグランドをもつ仲間との生活を通して、グローバル化社会にふさわしい人間力の土台が築かれていきます。生涯にわたるかけがえのない友との出会いも寄宿舎生活の大きな魅力です。

寄宿舎の生活目標

　不二聖心の寄宿舎は、イエスの聖心のもとに互いにひとつに結ばれた家庭(家庭的社会)です。
寄宿生は、この寄宿舎が一人ひとりにとって「もうひとつの家」であることをわきまえ、先生方の指導を受けながら、互いに支え合いともに成長していくことをめざしています。

1.祈る心と、感謝の心

2.人との関わりにおける誠実さ、礼儀正しさ

3.自分で考え、判断し、実行することのできる自立心・責任感

4.自分のわがままなこころを抑えて、規則を守ることのできる自律心

5.物惜しみせず心を込めて人のために働く心

6.女性としての細やかな心配り

7.質素にいきる生活態度

この寄宿舎は各地から集まり、性格も年齢も異なる生徒から成り立っている家庭的社会です。同学年による横のつながりを大切にすると同時に、上級生、下級生との縦のつながりを大切にしています。掃除、食事、行事、係の仕事を通して、上下級生が関わり共同生活を作っていきます。このお互いの支え合いが不二聖心女子学院寄宿舎の大きな特色である家庭的な雰囲気を一層深め、和やかな寄宿舎生活を送ることができる根本となっています。
このような生活をつくっていくために、次の3点が必要です。

　1.他を思いやる気持ちを持って、共同生活に伴う基本的な規則を守る
　2.生徒一人ひとりが与えられた義務を心を込めて果たす
　3.質素な生活を大切にし、持ち物や時間などの制限を前向きに受け止め、創意工夫して豊かに生活していくことを学ぶ

コーディネーター制による安心した寄宿舎生活

本校の寄宿舎では、学校のクラス担任のような担任と、コーディネーター（2学年に1人）とで、生徒たちの発達段階に合わせて、きめ細かな生活サポートをしています。

各コーディネーターより

【中１・中２（ジュニアブロック）】
中学1年生・2年生からなるジュニアブロックでは、初めての寄宿生活を送る1年生と「テーブルセットさん」として一番身近にいて1年生を支える2年生との繋がりを大切にしています。2学年共通の目標を掲げ、寄宿舎生活の基盤をしっかりと作り上げていきます。いろいろな地域の生徒がいる中での文化の違いや、上下級生との関わりの中での悩みを抱えることもある時期ですが、様々な経験をする子どもたちの気持ちを受け止め、励ましながら良い方向へと導いていきます。また、早い段階でカウンセラーや担任との面談を行ない、生活の中での不安を解消できるようサポートして参ります。

【中３・高１（ミドルブロック）】
中学最高学年となる中学3年生、高校の一歩目を踏み出す高校1年生から成るミドルブロック。中高6年間の中で多感な時期でもある反面で、思春期が少しずつ落ち着き始める頃でもあります。不二聖心女子学院寄宿舎では、生徒に寄り添いながらこの大切な時期を支え、心のケア、生活のサポートに努めています。上下級生を繋ぎ助けるミドル（中間）の存在であって欲しいと願いつつ、大人への階段を少しずつのぼる生徒たちを見守ります。

【高２・高３（シニアブロック）】
シニアブロックは高校2年生と高校3年生で編成されています。「自分の使命と能力を把握し、自己実現に向けて努力する」時期であり、高校3年生は寄宿舎生活のベテランとして、エンジェルの役割を果たしながら自分の進路と向き合いつつ過ごします。高校2年生は、その準備期間として最高学年を支えつつ、自分たちの振る舞いが下級生に与える影響の大きさを実感しながら生活します。これから先、社会に出てからも続いていく集団生活のなかで、「自分の個性を活かしながら、立場を意識しながら、周囲とどう関わるか、どう生きていくか」という大きな問いに向き合う生徒たちとともに歩んでいます。